軌道周期計算機

T = 2π√(a³/GM) — ケプラーの第3法則は軌道の大きさと周期を結びつける

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高度は周期を決めない

入力欄が軌道長半径と名づけられているのには理由があります。離心率は T = 2π√(a³/GM) のどこにも現れません。42,164 km と入れると 23.94 h、静止軌道の円が返ってきます。近地点で 6,771 km まで下がり、遠地点で 77,557 km まで振り出される楕円も軌道長半径は同じなので、同じ 23.94 h になります。最下点を 10.41 km/s で通過し、最高点では 0.91 km/s まで落ちるにもかかわらずです。同じ 6,771 km を円軌道で回る ISS は 1.54 h で戻ってきます。

周回する物体の質量は消える

式 T = 2π√(a³/GM) には中心天体の質量 M は現れますが、衛星自身の質量は含まれません。同じ高度なら、羽根でも満載の宇宙ステーションでも、まったく同じ時間で地球を一周します。公転周期は軌道の大きさと何を周回するかだけで決まり、自分自身の重さには一切よりません。

地球を貫くトンネルも軌道と同じ時を刻む

地球を一直線に貫く摩擦のないトンネルにボールを落とすと、反対側まで届いて戻ってくるのに約 84.5 分かかります。これは地表すれすれを回る衛星の周期とまったく同じです。どちらも同じ √(R³/GM) に従うため、「重力列車」と可能な限り低い軌道は一つの時計を共有しています。

全プロセスの詳細解説

  1. 地上400 kmを飛行するISSの1周の所要時間 5 ステップ

    ISSは地上400 kmの上空を飛行している。1周にかかる時間を求め、次いで地球が許容する最短の軌道周期を求めよ。これはISSの状態(地球周りの軌道長半径 6771 km)であり、G = 6.674 × 10⁻¹¹ m³ kg⁻¹ s⁻²、M = 5.972 × 10²⁴ kg、地球の半径 R = 6371 km とする。

    1. 円軌道は釣り合いによって成り立つ。万有引力が円運動に必要な向心力を過不足なく供給する。衛星自身の質量はその方程式の両辺から打ち消し合って消えるため、脱落したボルトとそれが外れたステーションは並んで飛び続けることになる。

      GMma2=mv2a⟹v=GMa\frac{GMm}{a^{2}}=\frac{mv^{2}}{a}\quad\Longrightarrow\quad v=\sqrt{\frac{GM}{a}}
    2. 速度が分かれば、周期は距離を速度で割ったものとなる。結果には衛星に関する情報は一切残らず、軌道の大きさと惑星の質量のみが残り、これら2つは掛け合わされたGMという形で現れる。軌道の測定によって得られるのはまさにこの積であり、GとMを個別に知る精度はこれに遠く及ばない。

      T=2πav=2πa3GM,GM=(6.674×10−11)(5.972×1024)=3.986×1014 m3 s−2T=\frac{2\pi a}{v}=2\pi\sqrt{\frac{a^{3}}{GM}},\qquad GM=(6.674\times10^{-11})(5.972\times10^{24})=3.986\times10^{14}\ \mathrm{m^{3}\,s^{-2}}
    3. 軌道長半径aは地表からではなく常に中心から測定されるため、6771 kmは地球の半径6371 kmに高度400 kmを加えた値である。1日にはこの周回が15回半収まり(86 400/5545 = 15.58)、余りの0.58があるために、ステーションは周回ごとに同じ軌跡を辿るのではなく異なる地表の上空を通過する。

      T=2π(6.771×106)33.986×1014=5545 s=1h 32m 25s=1.54 hT=2\pi\sqrt{\frac{(6.771\times10^{6})^{3}}{3.986\times10^{14}}} =5545\ \mathrm{s}=1\mathrm{h}\,32\mathrm{m}\,25\mathrm{s}=1.54\ \mathrm{h}
    4. 公式において距離が関与するのはa3/2の項のみであるため、2つの周期の比を求める際にGもMも必要としない。これがケプラーの第三法則であり、上のスケーリング表を単なる倍率だけで構築できる理由である。どんな惑星のどんな衛星であっても、軌道長半径が4倍になれば周期は正確に8倍になる。

      T∝a3/2:23/2=2.83,43/2=8⟹8×1.54=12.32 hT\propto a^{3/2}:\quad 2^{3/2}=2.83,\qquad 4^{3/2}=8 \quad\Longrightarrow\quad 8\times1.54=12.32\ \mathrm{h}
    5. 次に軌道を下方に下げて考える。a = R未満では存在する軌道がなくなるため、この半径が周期の下限を決定する。ここで有効な手は、計算する前に質量を体積×密度と書き換えることである。するとR³が分子とMの内部の両方に現れ、打ち消し合う。

      M=43πR3ρ ⟹ Tmin⁡=2πR3GM=3πGρ:ρ⊕=5.972×102443π(6.371×106)3=5513 kg m−3⇒5061 s=84.4 minM=\tfrac{4}{3}\pi R^{3}\rho\ \Longrightarrow\ T_{\min}=2\pi\sqrt{\frac{R^{3}}{GM}}=\sqrt{\frac{3\pi}{G\rho}}:\quad \rho_{\oplus}=\frac{5.972\times10^{24}}{\frac{4}{3}\pi(6.371\times10^{6})^{3}} =5513\ \mathrm{kg\,m^{-3}}\Rightarrow 5061\ \mathrm{s}=84.4\ \mathrm{min}

    解答

    ツールはISSに対して1.54 h、軌道長半径が4倍の場合は43/2 = 8であるため正確に8倍の12.32 h、2倍の場合は23/2 = 2.828であるため×2.83と表示する。ステップ5はツールが計算しない部分である。何ものも地球を84.4分未満で周回することはできず、この下限値は地球の平均密度5513 kg/m³のみによって決まり、他の何物にもよらない。土星は地球の9倍の大きさがあるが、その雲の頂をかすめる宇宙船の周期は1日ではなく4.0時間である。なぜなら土星の平均密度は687 kg/m³と地球の8分の1だからである。したがって、最も速い軌道周期はその下にある天体の測定値となる。低軌道衛星の周期を測定すれば、惑星の大きさを知ることなく、単位体積あたりの質量(密度)を測定したことになる。

    Tmin⁡=3πGρρ=687 kg m−3⇒Tmin⁡=3.98 hT_{\min}=\sqrt{\frac{3\pi}{G\rho}}\qquad \rho=687\ \mathrm{kg\,m^{-3}}\Rightarrow T_{\min}=3.98\ \mathrm{h}

学習の道すじ

二つの値から導く軌道

参考文献 (1)